防犯カメラの基礎知識

室内の壁に取り付けられた防犯カメラ

人の目で実際に監視することが難しい場所があります。そんな場所の人の出入りや人の動きを撮影して録画する役割を果たしてくれるのが防犯カメラです。撮影するスポットでトラブルがあった場合は、その映像や画像を元に問題解決の手段をとることができます。このサイトでは【防犯カメラの基礎知識】をご紹介しています。防犯カメラを導入する場合の参考にしてください。

形状によって違う防犯カメラ

オフィス街に設置された防犯カメラ

ボックス型防犯カメラ

一目で防犯カメラと判別できるタイプで、設置場所や使用目的によってレンズを選べます。特に設置場所を選ぶことがない場合に使用したい標準的な防犯カメラです。パッと見に威圧感を感じます。店舗に設置する場合は不法侵入者や万引き犯へプレッシャーを与えます。倉庫・工場・オフィスならば勤務している従業員の勤務記録を録画したり、商品や作業工程の管理をしたりもできますね。

ドーム型防犯カメラ

ドームカバーがありますからレンズが汚れにくくデザイン性に優れている防犯カメラです。商品陳列棚やエレベーターなど人の手が届く場所でも威圧感がないので設置できます。病院やホテルなどは防犯カメラを設置することで、威嚇することは望ましくありません。防犯カメラがあることに気付かれたくないシチュエーションならば導入してもいいでしょう。

小型防犯カメラ

隠しカメラとも言われるのですが、オフィスや店舗よりも個人のお住まいの玄関や室内の設置に使われます。

機能別に見た防犯カメラの種類

野外用防犯カメラ

望遠防犯カメラ

通常の防犯カメラならば30倍程度のレンズがいいでしょう。少し離れた場所を撮影する場合に向いています。撮影可能な距離ごとに色々なレンズが選べます。従業員の勤怠管理や店舗のレジでの釣り銭間違いなどの確認ができます。

暗視カメラ

赤外線内蔵タイプの防犯カメラで夜間でもハッキリと撮影できるのが特徴となっています。機種によって赤外線が照射できる距離が違います。実際にターゲットとする対象物との距離を考えて選ぶことが大切です。

ネットワークIP防犯カメラ

インターネットのネットワーク回線を使って、防犯カメラで撮影した映像・動画をパソコン・タブレット・スマートフォンで確認できる優れもの。遠隔地や複数店舗の監視・防犯管理に向いているタイプです。

無線式防犯カメラ

配線工事が物理的に難しかったり、ケーブルを隠せない場所の設置をしたりするならば無線式防犯カメラがいいでしょう。ネックとなるのは、電波の状態によって映像のクオリティーが変わること。あくまでも補助的な運用と考えるようにしましょう。

防犯カメラの設置を業者にお願いしないで自分で取り付けることができるの?

黄緑色の壁に設置されたカメラ

器用な人ならばできるかもしれませんね。自信がないならば業者に依頼するほうがいいでしょう。どういった道具が必要なのか、設置方法をご紹介しておきましょう。

用意しておきたいもの

防犯カメラ本体・電源アダプター・取り付けする金具・データ通信用のケーブル・映像確認用のモニター・録画機などを防犯カメラ専門店や量販店で購入します。工具としては、ノコギリ・ニッパー・ドライバーなどが必要です。それ以外に、かまぼこ板・設置する壁と同じ色のスプレー・ケーブル類を隠すためのプラスチック部材・絶縁ビニールテープ・強力タイプの両面テープ・結束バンド・木製のビス・吊り下げするためのフック金具などです。壁に穴を開けてもいいならばドリルを使用するといいのですが、ドリルを使用しない前提で説明します。

防犯カメラを設置する方法

まずは、室内から室外へケーブルを引きましょう。通気口や換気口を利用すると無理なくケーブルを通すことができます。換気口にかぶせてある蓋があります。それを外してください。網が被せてあるのは虫が入るのを避けるためです。網があるならば、ケーブルを通すために少しだけ切らなければなりません。ケーブルが通れば蓋をしめましょう。

次の段階は防犯カメラの設置です。設置する壁と同じ色のスプレーでかまぼこ板を塗装します。防犯カメラの台座をビスを使って、かまぼこ板に固定し、フック金具も取り付けます。かまぼこ板の裏には強力タイプの両面テープを貼ります。

防犯カメラを固定するために使う通気口の蓋を外して、結束バンドを通します。金具と両面テープを使ってかまぼこ板を壁に固定し、台座を組み立てて防犯カメラを設置します。防犯カメラにケーブルを接続し、外れてしまわないように絶縁テープで保護するようにしてください。

ケーブルを保護するために、プラスチック部材を両面テープで貼ります。室内の配線は両面テープで固定すればいいでしょう。見た目に気になる配線は家具の裏に隠れるように工夫してください。モニターを接続してACアダプターを接続し防犯カメラに電源を送ります。映像がチャンと映るかどうかをチェックして、角度を調整したら完成です。

防犯カメラを自分で設置するメリット

費用が安上がりになります。業者に防犯カメラの設置だけ依頼しても、それなりの金額が必要です。専門知識があれば、自分でもできるでしょう。配線の引き込み・モニターへの接続・無線でのデータのやりとり……ハードルは高いです。電気工事が必要な場合もありますから、電気工事士の資格取得者でないと対応できない場面もでてくるかもしれません。

防犯カメラをプロフェッショナルの業者に依頼するメリット

難しい工事でも安心して任せられます。有資格者が設置しますし、防犯効果が高い設置方法も熟知しているのです。映像が実際に欲しいときに映っていないような失敗はありませんし、設置したあとのアフターフォーローも心強いでしょう。高い防犯効果が見込めないとせっかく設置しても意味がありません。

防犯カメラを設置する場合に注意したい法律的な知識

レンガの壁に設置された防犯カメラ

利用目的によっては法律に触れることもあります。一番関係がある法律は個人情報保護法です。特定の個人が識別される場合は個人情報に該当します。個人情報保護法の特徴として、利用目的を可能な限り限定するところにあります。目的以外で個人情報を取得することは違法行為です。

防犯カメラを設置する場合は、「防犯カメラで撮影していること」を公表しなければなりません。利用する目的を明示する必要があるのです。目的に則して利用していれば法律に抵触することはありません。

例えばコンビニエンスストアなどは万引が多いので、防犯カメラを設置することで犯罪抑止をします。万引が発覚した場合でも撮影していれば証拠保全ができます。これは法律上問題視されることはありません。レストランの個室・衣料品売り場の試着室・トイレの個室に防犯カメラを設置するのは防犯目的でも盗撮やプライバシー侵害に該当します。

設置場所に配慮!

他の施設の一部や個人の自宅の一部をレンズ内に入ってしまうのは避けましょう。人間の眼で見る場合は距離があるから問題がないよう思います。しかし、防犯カメラ性能は、日進月歩で飛躍的に向上していることを忘れてはいけません。

肉眼では判別できないほど遠くの被写体でも、もしスペックの高いモデルならば個人が識別できるほど鮮明になります。撮影範囲をチェックするのは厄介なことです。しかし、プライバシーの侵害になるとご近所トラブルの原因になります。法律的にも問題になりますので設置場所・設置角度は注意しましょう。このようなトラブルを避けるにはプロフェッショナルの業者に任せるほうがいいです。

防犯カメラをリースする方法と購入する方法の違いとは?

倉庫に設置された防犯カメラ

防犯カメラを導入したいけれど、まとまった資金がない場合ならば、リース契約を結ぶ方法もあります。リースは、リース会社が、該当商品を購入しておいて、必要とするユーザーに決められた期間貸し出すシステムのことで、これはレンタルとは違います。

レンタルは短期間でいろいろなユーザーに商品を貸し出します。リースは比較的長期間でひとりの顧客やひとつの企業を相手にしているのです。レンタルの場合はレンタル会社が商品を用意しますが、リースはリース会社がユーザーのニーズに合わせて商品を選び調達するのです。

防犯カメラシステムはもともと料金が高いです。維持費も施工費も考えると、かなりの出費になります。リースならばコストカットできます。期待した効果がなくてもリースの場合は契約を解除すればいいです。気に入った購入して正式に使えばいいです。ちょっと試してみたいなという感じならばリースは検討してもいいでしょう。

防犯カメラをリース契約するメリットとは?

鉄柱に設置された防犯カメラ

最新のモデルを導入できる

新機種がどんどんできるので、リース期間を短めにしておいて更新を繰り返すと最新モデルで運用できます。

メーカーの保証期間外でもリース会社が対応してくれます

リース会社から借りている場合はリース会社の保証になります。古いタイプの防犯カメラでも安心できます。

充実したサポートがあるので未経験でも導入しやすいです

リース料金には保険料が含まれていますから、悪戯された場合でも保険が下ります。屋外に設置することが多い防犯カメラは風雨や落雷の影響が気になります。万が一でも保険があるから安心できますね。

事務負担が簡素化できます

防犯カメラを購入した場合は保守やメンテナンスコストが発生します。しかし、リースの場合は保守に関してはリース会社に任せることができます。忙しいとか機械に詳しくない人はリースが向いていますね。

費用を固定化できます

機器の設置や運用にかかる費用を毎月一定金額にできます。リース期間を法定耐用年数に合わせると事業を黒字にすることも期待できます。

資金調達に余裕ができます

リースでの運用は財務上で見た場合、融資を受けて機材を購入するケースと同じですし、借入額には影響しません。他の目的で融資を取り付けられるメリットがあります。金利変動も関係ありませんから、損益も安定します。

防犯カメラをリース契約するデメリットは?

防犯カメラアプリ

繁忙期になると機種指定ができないこともあります

繁忙期やイベントのときだけ防犯カメラをリースしたい場合もあります。同時期にリース申込者が多いと予約が集中するので、希望するモデルがリースできない場合もあります。事前に確認しておくといいでしょう。

一定期間が経過するとリースの方が割高になります

リースには保険料・設置費用・見積もり費用などお金がかかりますから、お試し程度や繁忙期だけ利用するならばお得感があります。長期的に使用するとリースのほうが割高になります。

最新モデルがリースできるとは限らない

リース会社によっては最新モデルをストックしていない場合もあります。リース費用が安い場合は古いタイプの防犯カメラの場合もあります。最新モデルの場合は高額になることもあります。

防犯カメラの購入とリースを比較してみたら……

防犯ビデオ

購入して設置して使用するならば、その機種を使い続けますから、数年すると機能に物足りなさを感じるでしょう。しかし、リースの場合、リース期間を短期間にして更新すれば、その都度最新モデルを導入できます。しかし、リースの期間が長ければ長いほど費用トータルは高くなります。同じ年数運用した場合は購入したほうが安いです。

防犯カメラは運用中に不具合が起こることもありますから、修理・保守・メンテナンスを考えなければなりません。リースの場合は全て会社にお任せします。

まとめ

庭に設置された防犯カメラ

防犯カメラを導入する場合に知っておきたい基礎知識をご紹介しました。「ボックス型」や「ドーム型」などいろいろな形や「望遠」「暗視」などの機能毎にいろいろな種類があります。ここでご紹介した内容をチェックしてニーズに応じたカメラを選びましょう。

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